コストダウンへの道

今年の裏テーマは、ずばり「コストダウン」でした。

去年の価格が1800円だったわけですが、
何しろ原価が高くて、あの価格でも、利益はほとんどありません。

でも、個人的な価値観で考えてみても、
手帳に1800円は高いと感じるので、なんとかしたいと思っていました。

これは「それだけの価値がある」とか「手間がかかってる」とか
そういう話とはまた別次元のことなんですけどね。


ということで、今年の打ち合わせをする前に横山さんと話したのは、
「とにかくコストを削りたい。そして売値を下げたいので、
そのためにどうするか考えたい」ということでした。


去年は、ある意味、原価度外視でやってるんですよ。
完全に無視はしてないですが、かなりゆるめでした。

おかげでものすごい原価になっちゃったし、
後で内訳を聞いて、「これに、こんなに?!」ということも多々ありました。

もちろん発注前に見積もりは取っていましたが、
たとえば表紙の背のところのクロス張りとかは、
サンプルを見たらちょっと透けるな~と思ったので追加したら
それが思いのほか高かったとか、実はすごく高いものがあったりとか。


コストがわかってやったけど無駄だったかも、ということもちらほら。
たとえば、試みとして面白いとしても、7色のメモページなんていうのは
大変な贅沢でしたね。

1色(黒だけとか)とカラー(4色)だと、単純に考えてコストが4倍違うわけです。
メモに4倍のコストをかける意味があったのか、と考えると、まあ、ないよねと。


そんなわけで、2010年5月。
わたしと横山さんはコストカッターに徹しました!


●中面はモノクロに

まず、今年は全ページ1色です。

去年は、ほとんどのページが2色で、地下鉄路線図などの
一部のページは4色(フルカラー)でした。

でも、「1色じゃ表現しきれないことってあるの?」と考えたら
まあ、ないんですよね。色数を絞りたいというのは、
コスト面以外でも要望があったので迷わず1色にしました。

逆に、表紙は少しはっきりさせました。


●1色で困ったこと

去年も、ほとんどのページは2色でしたし、
1色になって、困ることなんて、別にそんなにないだろう、と思っていました。

ところが、デザインを始めてみて、
「う・・・、これは、どうなんだろう?」と思うことがしばしば・・・。

まず、カレンダーやダイアリーのページで、休日がわかりにくい。
近くで見たら、もちろんわかりますよ。
でも、ちょっと離れたところから見たときに、日曜日や祝日がさっぱりわからないんですね。

これは困りました。

で、横山さんと相談しました。


それに先立って、横山さんから聞かれていたのは、
「何が一番大切か?」ということです。

ヨガダイアリーにおいて、何を優先するかですね。

なにしろ、収録する情報が多いですから。


わたしは、「一番重視したいのは、月の満ち欠け」と答えました。

月齢じゃなくて、絵柄のほうですね。
位相の変化を見るのが好きだし、これを重視したいと。


といってはいたものの、休日がわからないというのは
手帳として機能を果たしていないんじゃないかとも思いました。


で、「休みがわかりにくいから背景色をつけてほしい」と
リクエストを出したところ、
「でも、そうすると、気が散って何を目立たせるかわかりません」
と言われました。


「あー。そうですね・・・」

わたしはその時々に気になることを伝えていくけど、
横山さんは、きちんと何を目立たせるか考えてデザインしている。

わたしの意見だけでデザインをころころ変えたら、
かなり残念なものができるだろうな、と思い、
悩みながらも、横山さんにおまかせすることにしました。


ところがこの件について、横山さんもちゃんと考えてくれまして、
「年間予定表」や「月間カレンダー」では、
お休みの日にグラデーションを付けてくれて、
月の満ち欠けというリズムを壊すことなく、わかるようにしてくださいました。


週間ページには、グラデーションなどは付けてありませんが、
祝日を記載していますし、日々書き込むページですから大丈夫かと思います。

今回は色の力と役割を痛感しましたが、
色を使えばいいということでもないとわかり、勉強になりました。

●製本方法の変更

それから、製本の方法も変えました。

去年は「きっちり開く」ことを最重視して、
糸とじ製本にしたのですが、
あの製本の最大のネックは、背の部分にクロスを貼る必要があるということ。

2010年版のように、布地を貼るとなると手作業=バカ高いし、
機械で貼れるものは、デザイン的にちょっと物足りない。

で、文庫本みたいにすれば安いんです。
本体に、一枚紙の表紙をべたり、と貼る形ですね。

ただ、手帳ですから、"きちんと開く"これだけは譲れませんでした。
だって開かなきゃ書けないでしょ。無理やり開いて癖がつくのも嫌だし。

なので、優先順位は「きっちり開く」だけにしました。

そういう希望を全部伝えたら、
印刷業者さんが最新の製本方法を探してきてくれたのですね。
文庫本みたいな製本なのに、きちんと開くものを。

これによって、デザインの制限も少なくなる。
(クロスにかかる部分は空ける、とか考えなくていいから)
言うことなしでした。

●その他、なくしたものたち

その他になくしたものは、「1枚で見れる年間予定表」と「地下鉄路線図」と
「チャクラカラーのメモページ」です。

あ、コンテンツとして外したものは別です。


まず、去年観音開きにした「1枚で見れる年間予定表」ですが、
あれがまた、血の気が引くほどお金がかかったんですよ。

去年の請求書と明細を並べてみて、
「うわ、これこんなに・・・。要りませんね(即決)」みたいな。

まあ、ああいう特殊なページは手作業が入りますからね。
わかるけども、価格とものめずらしさを天秤にかけたら
使う方にとってどっちがいいかなと。

というわけで、今年は素直に、ページを分けました。
2見開き、4ページになってます。


1色だから、ということで、電車の路線図も外しました。
地方の人から「東京の路線図があっても意味がない」というご意見もあって・・・。
>ちょっとショックだった。あれは地方の方のために付けたものだったので。

「路線図、便利です」っていう意見も多かったので
迷いはあったのですが・・・、ごめんなさい。

あ、路線図はですね、東京メトロの駅の窓口に行けばもらえます。
ちっちゃいカードサイズのがありますので、
それをもらって手帳にはさむといいですよ。


あと、「1色」ですので、カラーのメモページは当然なくしました。
2011年版は、週ページにもメモスペースがありますし、
巻末にも22ページのメモページを設けてあります。

これで間に合うといいなー。足りなかったらごめんなさい!


こうしていろいろなものをカットしてみましたが、
一番の金食い虫であるブックマークバンドは、今年も作ります。
ただし、本体のみでもお求めいただけるようにしましたので、
実質的に、お手に取りやすい価格にできたかと思います。

以上、「コストダウンへの道」でした。



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