全部書こう。いいことも、悪いことも。
練習のことや食事のことを記録できるように、
ヨガをしている人向けの日記帳を作ろう。
ヨガダイアリーは、そんなコンセプトで生まれた商品です。
最初に作ってからしばらく経ったとき、
わたしは偶然、1年前に自分で書いたブログの記事を目にしました。
その中でわたしは、「なにか」に怒っていました。
でも、いろいろ配慮したのか情報を省きすぎていて、
何に怒っているのか、まったく思い出せませんでした。
こんなに怒ってるのに(笑)
自分の記憶がこんなに当てにならないなんて、衝撃でした。
そして同時に、人目が気になるなら「ネット上に書いても記録にはならない」と痛感。
なんたって、本人も思い出せないのではね。
数年前のヨガブームで、ヨガブログもたくさん増えて、
練習のこと、食事のこと、仕事や交友関係、etc...。
新しいヨガウェアや参加したワークショップのことなど、いろんな情報が公開され、
ブログを通して交流を深めることも多かったと思います。
でも・・・。そこに全部書くのかしら?
オンラインで書くと、多くの人が自分を作ってしまうのです。
「ヨガをしている自分」にふさわしい言動、食事、生活習慣を。
「昨日飲みすぎて、気持ち悪い・・・」とか、
「今日のランチはカップラーメン♪」とか、
「会社のあいつ、むかつくわ~」とか、
「ヨガ? あー、忙しくてやってないね」とか。
実際、そういう話を本人から見聞きすることがあっても
ブログに書いてるのは、あまり見たことがありません。
責めるわけではないのです。
なんでもさらけ出せばいいってもんじゃないですし、
それが大多数の方の自然な行動ですから。
ただ、「書かないこと」が多くなれば、それは「記録」にはならない。
1年後に見ても、自分が何によって変わったのかを知ることは、
できないんじゃないかなあ・・・と思うのです。
日々の食事、出来事、そしてヨガの練習。
誰にも見せない、自分だけの記録を続けてみてください。
オフラインで、紙に。
しばらく書き続けた後で見返せば、
毎日の習慣や季節の移り変わりが、体や心に及ぼす影響も、
きっと感じられることでしょう。
前はできなかったあのポーズができるようになっている!
なんていうことも、改めて実感できるかもしれません。
春になったらお花見をして、夏はスイカと花火と海。
秋になったら栗ご飯を作り、冬は澄んだ空を見つめる。
そうやって、季節の移り変わりを感じながら毎日を過ごすことが
ゆたかで幸せな暮らしじゃないかなあ、と思うようになりました。
月を愛で、旬のものをいただき、
季節の移り変わりを感じながら日々をつむぐ。
ヨガダイアリーは、そんな人のために作った手帳です。
全部書こう。いいことも、悪いことも。
2011年の毎日をヨガダイアリーに。