デザインのこだわり

よく言われることですが、
「こだわり」というのは、本来はあまりいい意味の言葉ではありません。

「小さいことにこだわる」みたいな、「しつこい」的な意味なんですね。

で、どういう言い方がいいんだろうと思ったんですが「愛着」なのかしら。
いや、でもそれは「すでに使ってるものに対しての感情」っぽいなあ。
ああ、決着つかない。まあいいか。


今回、ヨガダイアリーのデザインを担当してくださった横山さんとは
2年ちょっと前にお仕事でご一緒して以来のお付き合いです。
ちなみに、のびジャパンのロゴも作っていただきました。


わたしは絵が描けないので、
だいたい何かを作るときは、話をしたり、文章でイメージを伝えます。
あとは、「こういう感じ」と雑誌の切抜きを用意したり、ですね。

で、作ってきていただくわけですが、
これがいつだって、予想以上に良い感じなんですね。

まあ、ときどき、路線が違うことがありますが、
それはたいていわたしの説明不足です。

ということで、このページでは横山さんのこだわりについてご紹介します。


●メモは要らない
メモに思い入れのないわたし、「メモは何ページくらいにします?」と聞いたら
「できれば入れたくないです」と言われてしまいました。

の「え、まったくですか・・・?」

横「端数調整的なものを入れたくないんです」

の「ああ、まあ確かに(っていうか、まさに端数調整だし)。じゃあやめときますか」


ということで、最初の頃の台割にはメモページがありませんでした。

途中でライターのあゆみさんから、「メモは少し欲しいです」と言われて、
どっちつかずで優柔不断なわたしが
「別冊でつけませんか?」と相談したところ、

「別冊にするなら、本体に付けたほうがいいですよね」ということで、
メモページ復活。


でも、付けると決まったら、カラーにしたりと、
デザイナー的な感性でもって、贅沢なメモページを作ってくれました(笑)。

ついでに言うと、このページ、色校出しまくりなんですよ。
(色校というのは、本番で使う紙に印刷して色のチェックをするものです)

何回も色のチェックをして、発色が良い色は線を細くしたり、
逆に薄く見える色は、少しにごらせたり、線を太くしてあるんです。

最後の色校チェックのとき、

「僕、メモはいらないとかいっといて、
 このページすごい手を入れてますよね」と
笑いながらおっしゃってました。


ええ、ほんとに・・・(笑)


で、できたのはこのページです。
チャクラカラーのメモページ

●イラストは入れない
月間ページとか週間ページのように、同じ体裁のページをたくさん作るときは
最初にフォーマットを作ってチェックします。

なので、最初の案と、最終的なものでは結構違うものもいっぱいあるんですね。

で、これはフォーマットの打ち合わせの最初の頃のこと。

月間カレンダーは5週間分の枠を取るので、月によって空きスペースができます。
その空きスペースにイラストを入れて、
ヨガテイストを出してほしいとお願いしました。

「ヨガダイアリーって、わかるような感じにしたい」ということで。


そうしたら、ものすっごく渋られました。

どうしてかなあと思ったら、


「そういう小手先のもので穴埋めするのは嫌なんです。
 底が浅い感じがして、子供っぽいというか・・・」


ああ! なるほどね~。

でまあ、そうですか・・・と納得していたんですが、
実際に原稿が入って、まとめて見てみると、
やっぱりなんだか少しさみしいというか、
ここだけ切り取って見たときに「ヨガダイアリー」だとわからない・・・。

これをなんとかできないかと悩みに悩んで、改めて横山さんに相談してみました。

で、もろもろ微調整して、
コラムのタイトルバックに花の絵を入れていただきました。


そんなわけで、ヨガダイアリーは「見た目でヨガってわかる」ところは
あんまりなくて、かなりシンプルです。


月間カレンダー


●いじめない
月間カレンダーや週間ページには、ちょっとしたコラムが入っています。
ここは、文字数決めて原稿を書いていただいてるので、
「入らない」ことはないです。

でも、それ以外のページは、わりと成り行きで書いてるんですね。
特にわたしが書いたページときたら、成り行きにもほどがあるくらいです。

それをきれいにはめてくれるだけでも感動なんですが、
たまーに入ってないことがあるわけです。

「ここ、どうしましょう?」と聞くと、
「これ以上、いじめると読めなくなりますので・・・」というお返事。


ここで言う「いじめる」は、枠に合わせて文字を小さくすることですね。


なので、そこからは行数と文字数を数えて、原稿書き直してました。

あとはですね、ページごとに文字のサイズが極端に違うのも
美しくなくて嫌ですよね。

わたしはどうしても目先のこと(ページ単位)でしか考えられないんですが、
そういう風にトータルで考えてくれるって、ほんとにプロなんだなあと
しみじみ感じました。


●感触と色への飽くことなき執着

(1)表紙
ヨガダイアリーをどういう体裁にしようか相談していた頃(5月くらい)、
わたしたちは、たくさんの手帳を入手して研究していました。

主に横山さんが買ってこられたりしたのですが、
わたしも文具店や雑貨屋さんやロフトとかに行って、たっくさん見ましたし、
「ほぼ日手帳の秘密」ももちろん読みました。
年末に「絶対役に立つ」と思って買っていた雑誌の手帳特集も参考にしました。

まあ、見れば見るほどわからなくなったわけですが(笑)


なにかを一から作るというのは、
すべて自由にできるけど、
なにもかも自分たちで決めないといけないということです。

まず最初に、サイズを文庫本サイズに決定して、
それから、表紙や中面の紙を決めていきました。

中面の紙は、「書きやすく、裏写りしないこと」が条件だったので、
横山さんから強いリクエストはなかった、と思います。
色のリクエストくらいですかね(白すぎない、とか)。

でも、表紙はかなり細かく、どのメーカーのどういう紙。
色はこれで、重さはこれ、というオーダーをしていました。

あ、紙って、重さで決めるんですよ。まあ、厚さでもありますが。
オーダーするときは、「紙の名前と色と、斤量(重さ)」を伝えます。

今回、表紙に空押しをしたいということは最初から伝えてあったので、
そのためにも、ある程度の厚みは必要だったのです。

本体の表紙
表紙です。空押しに白を乗せたのも、もちろん横山さんのアイデア。
これ、繊細ですっごいきれいなんです。

(2)ブックマークバンドの紙とゴムの色
そうして徐々に素材は決まっていったのですが、
ブックマークバンドの紙を決めるときは、すごかったですね。

紙の見本帳、というものがあるのですが、
10冊くらい借りて見まくりました。

色、手触り、張り。中面のイメージとの兼ね合い・・・。


ブックマークバンドに加工するには、
ある程度の厚みと強さがないと使用に耐えませんので
重さではじかれて、選択肢はあまりなかったんですが、
「紙を貼りあわせる?」とか「ニスを塗って強度を上げるとか?」と
本当に、吟味に吟味を重ねました。


そうして最終的に、紙を決定して、ちょっと加工もして、
ゴムの色を決めていったわけです。

ゴムは見本帳しかお借りできなかったので、
一緒にユザワヤに行ってゴムをたくさん買ってみたりもしましたし、
金具のキットを買ってサンプルも作ってみました。

ゴムの幅を何ミリにするのかも、もちろん考えました。

6ミリだと細いし、9ミリはちょっと太すぎる気がする。
7ミリにしたいけど、ない・・・。
また違うメーカーを当たってサンプルを取り寄せるには、時間がありませんでした。

結局は「きちんと止まらないといけませんから」ということで、
9ミリに決定しました。

紙が決まって、空押しをしてみたら柄が目立たなかったので、と
印刷会社の方が(柄に)色を乗せて持ってきてくださったので、
また「中面とのバランス」とか、いろいろ考えて最終決定しました。

ちなみに、白と金と銀があったのですが、
白はちょっとペンキっぽく見えて、
金はなんだかパスポートみたいだったので、銀になりました。


(3)見返しの色

前後して、見返しの紙の色も決めました。

これは、はっきりいってどんな色にでもできます。
わたしは「濃いピンクってのはどうですかねー?」とか言ってましたが、
横山さんからは、ミルクティーのような色と、若葉色が提案されました。

その時点では、ゴムの色をまだ決めていなかったのですが、
濃いグレーにフューシャピンクっていう案があったんです。
ま、わたしが提案したんですけど。

それでいくなら、見返しがピンクもありでした。
(その後、却下になったので、見返しピンク案もボツになりました)


ミルクティーは、絶対に失敗しない無難な色でした。
若葉色は、少し冒険かもしれないですね。

ここも、本当にたくさん話し合って決めました。


見返しの色というのは、手帳を開くたびに目に入るものです。

わたしは、手帳を使う人が毎日元気になる色にしたかった。

ミルクティーもいい色です。ほっとするだろうし目も疲れない。
でも、もうひと押し、パワーが欲しかったんです。


ということで、若葉色にきめました。


表紙を開いたところ&ブックマークバンド
ブックマークバンド(サンプル)
実際の商品はマットシルバーの箔押しになります

これで、全体のトーンがほぼ決定して、
ゴムの色は、中面の色とリンクするから、ということで薄いグリーンに。

そして、このWebサイトを見たデザイナーさんが、
「カバーをかけなくても、そのままでも使えるように」と、
表紙にマットニスを塗る提案を・・・。

これも、紙の風合いが損なわれないことを確認しての発注です。


当たり前といえばそうなのかもしれませんが、
わたしは今回ヨガダイアリーを制作していて、
プロのデザイナーさんというのは、すごいお仕事なんだなあとつくづく感じました。

細かく思い出せば、横山さんがこだわったところは
もっといくらでもあるのですが、とりあえずこれだけ。

そのうち書き足すかもしれません。



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